アイルランドでは、ワーホリビザの申請で英文履歴書が必要になる他、学生ビザやワーホリビザがあれば現地で働くことができるので、職探しにあたり、英文履歴書を書く機会もあるはずです。ここでは、実際に現地で仕事を得た時の経験を元に、アイルランドで使える英文履歴書の書き方をまとめています。
英文履歴書の基礎知識
英語で履歴書を準備する時、日本の形式とは大きく異なります。
決まったフォーマットはありませんが、見やすく簡潔にまとめるのは英文履歴書作成の基本です。
性別や国籍、年齢などで雇用に差別がないよう、パーソナルな情報は記入しないのが一般的です。(より能力や実績が重視されるということでもあります。)また、詳細記載時の英文では主語を省略し、できるだけ無駄を省いて情報をまとめます。
CVとResume、Cover letterの違いは?
CVとResumeとは?
「英文履歴書」と言う時、英語ではCV(Curriculum Vitae)という言い方や、Resumeという言い方を見ると思います。
日本で言う履歴書と職務経歴書を組み合わせたようなものを、アメリカやカナダではResumeと言う一方、アイルランドやイギリスではCVと言うのが一般的です。(オーストラリアではCVもResumeも使うとか・・)
アメリカ英語、イギリス英語の違いという捉え方でいいようにも思いますが、北米(アメリアか、カナダなど)ではCVとResumeは以下のように分けられるようです。
CV
- 職務経歴・学歴・学術研究テーマ
- 専門スキル・長所
- 趣味・興味
A4用紙2枚以上でまとめることもある。
大学等の入学書類などでも使うことがある。
Resume
- 職務経歴・学歴
- 専門スキル
- ボランティア経験などでの成果
広い範囲での職探しで使える。
応募する職種に合わせて作成する。
アイルランドやイギリスでは研究職や医療職などの学術的なものへの応募に限らず、もっと広い範囲に使えるものとしてCVという言葉を使っています。(北米で言うResumeの感覚のようです。)
アイルランドやイギリスでの一般的な職探しでCVと言われたら、A4サイズ1〜2枚で簡潔にまとめましょう。
Cover letterとは?
アルバイトへの応募であれば、志望動機はCVにまとめて問題ないと思いますが、ある程度ステータスのある仕事への応募なら、志望動機やスキル情報をCover letterに入れて、採用担当者が面接に呼びたいと思ってもらえるようアピールに繋げます。
外国人として書く場合は、ビザ情報もCVに書いた方がいいとは思いますが、Cover letter(カバーレター)に書いても問題ないようです。
アイルランドワーホリ申請の英文履歴書
アイルランド大使館が出している申請案内にあるように、アイルランドのワーホリビザへの申請では履歴書の提出が求められます。
履歴書(英文)
引用元:How to make an application in Japanese 申請のご案内(和文)
*書籍等で紹介されている簡易なもので A4 サイズ1枚程度
これはアイルランド式のCVということになると思うので、職歴や学歴などを簡潔にまとめた履歴書を用意すればいいでしょう。
英文履歴書(CV)の書き方
ここからは、アイルランド・イギリスで言うCVの書き方を紹介します。
冒頭にも書いた通り、履歴書を書く際にフォーマットはありません。参考にサンプルを載せるとこんな感じです。
Objective(志望動機)やHobbies(趣味)の欄を設ける書き方もあります。
趣味欄については、面接での会話のきっかけ作りにするのには役立つと思いますが、日本出身というだけで「どうしてこの国に来たのか」「どこで英語を学んだか」などの質問につながることもあり、自分がCVを作成する際は、趣味の部分を削って、その分職歴欄でのアピールに回してしまうことの方が多かったです。
Work Experience(職歴)
職歴は、新しいものから順に書きます。
- ポジション
- 会社名
- 会社所在地
- 在職期間
- アピールにつながる実績(数字も交えて具体的にまとめる)
動詞で文を始め、応募する仕事内容に重点を当てて経験をまとめましょう。
アイルランドワーホリビザ申請用のものも、職歴のハイライトという感じで、直近の2〜3つ程度をまとめればいいですね。(大学生であればアルバイトの経験を職歴として書いて問題ありません。)
Education(学歴)
学歴も新しいものから順に書き、大卒なのであれば学位も書きます。
- 学校名
- 所在地(都道府県情報ぐらいまでで十分)
- 学位(学士、修士など)
Skills(資格・技能)
スキル欄には、語学力のほか、ITスキルなど、応募する仕事に役立ちそうなものも書いてさらにアピールにつなげましょう。
その他
他に、ボランティア活動やインターン経験などを記載してアピールすることもできます。
外国人としての応募なら、ビザ情報の記載を入れておいた方が採用側にもステップが見えやすく親切です。(先に述べたようにcover letterに情報記載というやり方もあります。)
英文履歴書に終わりはない
スキルを書くにも、単語の選び方でよりプロフェッショナルな雰囲気が出せることもあります。また、英文履歴書に決まったフォーマットがないので、レイアウトにより大きく印象を変えることもできます。
英文履歴書の作成では、自分こそが優秀な候補者であるということを一目で伝えられるよう、内容を調整し続けていくことが必要です。
気になる求人を見つけたら、求人情報に記載の必要スキルや企業情報を分析し、求められるスキルについてしっかりアピールできるよう英文履歴書を作成しましょう。
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