18〜30歳の人が申請できるワーキングホリデー。
2026年にはマルタとイタリアが対象国に加わり、現在は32の国や地域で、ビザで認められた期間中、旅行・就労・就学などを自由に組み合わせて過ごすことが可能です。
自由度が高いからこそ「ワーホリは語学学校に行ったほうがいいの?」「費用を抑えるのに学校なしでも大丈夫?」と悩む方もいるかもしれません。
この記事では、語学学校なしのワーホリを経験した筆者が、そのメリット・デメリットを解説します。
留学サポートの経験をもとに、語学学校に行く場合の注意点も紹介しますので、ぜひワーホリの計画を立てる際の参考にしてください。
ワーホリで語学学校なしのメリット・デメリット
結論からいうと、語学学校に行くべきかは英語力だけでなく、何を優先するかによって変わります。
まずは、語学学校なしの場合のメリットとデメリットをそれぞれ整理してみましょう。
語学学校に行かないメリット
学校に行かない場合のもっとも大きなメリットは「費用を抑えられる」ことです。
英語圏の中でも比較的費用を抑えやすいとされるアイルランドでも4週間のコースを申し込めば、入学金やコース費用だけで15〜30万円ほど。(※2026年7月のレートで目安額を算出した場合)
語学学校に行かないことで、1〜2ヶ月分の生活費分をキープできることもあります。
費用以外にも、渡航後のスケジュールが柔軟なため、すぐに仕事探しを始められるというメリットもあります。
また、学校選びが不要なため、留学エージェント選びで迷う必要もありません。渡航前の準備を楽にできます。

アイルランドへワーホリしたときは、現地ですぐ働きたいと思っていたので学校には行かず、すぐに仕事探しを始めました。現地で在留カード(IRPカード)の取得が必要だったため、すぐに働けるわけではありませんでしたが、渡航後すぐに応募や面接を経験しました。

語学学校に行かないデメリット
行かない場合は、次のような点を理解しておく必要があります。
- 現地に基盤がない場合、一から人脈を築く必要がある
- 英語(現地の言語)を話す環境を自分で作る必要がある
- 初期の計画が曖昧だと、生活にメリハリがなくなりやすい
現地に知り合いもなくワーホリする場合、学校なしのデメリットは、生活基盤や英語を使う環境を自分で一から作らなければならないことです。
特に渡航直後は、家や仕事探し以外にも、ビザの手続きや現地ならではの細かな事情など、人からの情報が大きな助けになります。そのため、人が集まる場に足を運び、積極的に交流することが大切です。

アイルランドへのワーホリ初期の段階では、人とのつながりを持つため、図書館のランゲージ・エクスチェンジやmeet upに積極的に参加していました。
meet upでは、学校では出会えないような人とも会えますが、まれに変な感じの人も紛れていたりするので、その辺はある程度警戒しながらの人脈づくりでした。
また、学校に行かない場合、英語を話す機会がないまま1日が終わったり、決まったスケジュールもなくだらだらと過ごしてしまったりすることもありがちです。
渡航前から、現地での過ごし方についてしっかり計画しておくことが重要になります。
ワーホリで語学学校に行くべき?迷う場合のチェックリスト

先にあげたメリット・デメリットを見ても、まだ迷う場合もあるかもしれません。そんなときは、次の点もあわせてチェックしてみてください。
英語レベルはC1以上か
世界的な英語力指標「CEFR」でC1レベル程度(英検1級以上、IELTS 6.5以上目安)の英語力がある場合は、語学学校なしのワーホリも選択肢です。
AIや翻訳アプリなしでも英語で情報収集ができ、日常会話や手続きにも大きな不安がなければ、語学学校は必須ではありません。
それでも「ホームステイ滞在がしたい」「語学学校がどんなところか知りたい」など、学校ならではの体験に魅力を感じるのであれば、短期間のコース受講を検討してみてください。
英語力がある場合、学校への問い合わせや申し込みも自分で進めやすいため、現地で学校を見学してから申し込みを検討するのも可能です。
海外生活に不安を感じるか
海外渡航がはじめての場合や長期の滞在に不安を感じる場合は、1ヶ月程度の短期間でも学校に通うことを検討してみましょう。
多くの学校では、コースの申し込みとあわせてホームステイや学生寮の手配が可能です。渡航直後の滞在先を早めに確保できるため安心につながります。
また、学生サポートが充実している学校では、生活面での悩みや困りごとをスタッフに相談しやすいため、海外生活に慣れるまでの心強い支えになります。
さらに、学校でできる友達は情報交換ができるだけでなく、一緒に観光やお出かけを楽しめる仲間にもなります。アクティビティが盛んに行われる学校なら、友達も作りやすいです。
語学学校でなら、お互いの目的や身元がある程度わかるため、比較的安心感のある環境で交流を始められます。

学校選びでは、学生サポートの充実度やアクティビティの頻度など、留学エージェントなども活用してしっかり情報収集しておくのもポイント!
現地の文化に触れたいか
学校の外でも現地の文化は体験できますが、到着後すぐからさまざまな体験をしたい人にとっては、学校を活用するのもおすすめです。
多くの学校では、授業以外にも文化体験や交流イベントなど、放課後や週末のアクティビティが用意されています。
週末の日帰り旅行では、通常のツアー料金よりも安い場合もあり、参加しやすいのもメリットです。
学校のアクティビティなら、クラスメートと気軽に参加しやすく、自分では気づけなかったスポットや文化を知るきっかけにもなります。

最終的には、語学学校にかかる費用と、そこで得られる経験やサポートを比較して判断することが大切です。自分がワーホリで何を優先したいかを整理したうえで判断してみてください。
「ワーホリで語学学校は意味ない」は本当?

ここまで見ても、「ネットでは『語学学校は意味ない』という意見を見かける…」と気になる方もいるかもしれません。
「意味ない」とされる背景には、学校の役割や活用方法について十分に理解できていない場合があります。以下で詳しく解説します。
多くのコースでは文法の学び直しが中心
ほとんどの語学学校では、グループワークやペアワークを取り入れた会話重視の内容になっているものの、ベースとなるのは文法学習です。
授業では、文法のポイントを確認したうえで、その内容を使った問題演習やディスカッションが行われるのが一般的です。
そのため、文法学習に慣れている日本人にとっては、思っていたより授業内容が文法中心で、物足りないと感じられることもあるかもしれません。
しかし、クラスでは積極的に発言することも同時に求められます。
先生が学生に問いかける場面も多いため、受け身で授業を聞くだけでなく、積極的に発言することが欠かせません。
先生からの指名を待っているだけでは発言量は増えず、「意味がなかった」と感じる原因にもなります。

ちなみにですが、語学学校に通ったときに意外に苦戦したのが文法用語の英語表現でした。
たとえば、現在完了形は英語で「present perfect」。はじめて見たときは聞き慣れない表現で逆に混乱していました…。授業に参加する前に、よく使う用語の英語表現を見ておくのがおすすめです!
授業を受けるだけで英語力が身につくわけではない
英語力を伸ばすには、授業だけを受けておけばいいわけではなく、いかに英語を使う機会を作れるかがポイントです。
Cambridge Englishが公開している「Guided learning hours」によると、CEFRのレベルを1つ上げるのに必要な学習時間の目安は約200時間(授業など指導を受けながら学習する場合)。
週20時間(1日4時間・週5日)のコースであれば、約3ヶ月かけて達成できる時間数です。
そのため、3ヶ月未満の短期コースでは、英語を話すことに慣れたり、英語を英語のまま理解する力が伸びたりする効果は期待できますが、授業だけで英語力が大きく向上するとは限りません。
授業以外の時間でも、復習はもちろん、英語を聞いたり、話したりする意識を作っていかないと、思ったより英語力が伸びず「意味ない」と感じやすくなります。
価値を得るには自分からの行動も重要
語学学校に行く価値は、授業だけではありません。
アクティビティへの参加や、先生やクラスメート、ホストファミリーとの交流など、さまざまな体験やコミュニケーションを通して学べることがたくさんあります。
受け身では得られるものを制限してしまうこともあるため、あれこれチャレンジしてみるマインドも大切です。
より多く英語を話す機会を持つためには、アクティビティが充実している学校や、先生やスタッフとの距離が近い学校を選べるよう情報収集もしっかり進めましょう。
学校選びの段階から、どんな環境なら自分が行動しやすいかを意識しておくと、より多くの体験を得やすくなります。
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ワーホリの目的に合わせて語学学校を検討しよう

ワーホリで語学学校にいくべきかの判断には、何を優先したいかをきちんと整理しておくことが重要です。
英語力だけでなく、人脈づくりや最初の滞在先の確保、文化体験を重視するのであれば、短期間でも語学学校に通う価値はあるでしょう。
一方で、ある程度の英語力があり、できるだけ早く仕事を始めたい場合は、語学学校なしでワーホリをスタートすることも十分可能です。
現地で学校見学をしてから申し込みもできるので、最初の数ヶ月の計画が明確にあるなら、あとからコース受講を検討するという選択肢もあります。
学校にかかる費用と、そこで得られる価値を踏まえて、自分の目的にあわせて選択してみてください。
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