コロナ禍でなかなか自由に渡航ができない状況が続いていた中でも、観光だけでなく、アイルランドにワーホリや留学で行きたいという人の声をたくさん聞きました。きっと今後もアイルランドに行きたいと思う人はたくさんいるだろうと思っています。
ここでは、アイルランドにワーホリで1年の滞在経験があるたびわ(@tabi_wa)が、実際にアイルランドに住んで感じたことをまとめてみようと思います。
あの時アイルランドに行かなかったら、今はこうはならなかったのに・・。
失敗の理由①:バスの運転手がありえない
ほぼ時間通りに来る日本のバスと違って、海外のバスは時間にルーズで不便とはよく言われます・・。ダブリンのバスも、順調に走り出したかと思ったら、急に停車して、運転手の入れ替えでよくわからないタイミングで待たされることもありました。
が、そんなことに文句を言っている場合ではない事態に遭遇したことがあります。
朝早い便に乗り込むためダブリン空港に向かっていた時、うっかり降りるはずのバス停を通り過ぎ、空港を過ぎてしまったことがありました。
すぐ引き返せばフライトには間に合いそうではあったのですが、早朝のためバスの本数も少なく、調べたバスが本当に合っているのかも不安・・。やってきたバスに駆け込み、運転手さんに聞いてみると、なんと!「このバスは違うけど、空港行きのバスが来るバス停まで連れてってあげるよ」とそのまま乗せてくれたのです。しかも運賃を払おうとしたら「大丈夫」と。
おかげで無事空港に辿り着くことができて、柔軟に対応してくれた運転手さんには感謝が止まりませんでした。
アイルランドに留学したことのある人にこういう話をすると、その人本人の体験談だったり、その人の友人の体験談だったりで、親切なバスの運転手さんの話を聞けることは多いと思います。
アイルランドを選んで行って失敗です。優しい運転手さんに出会ってしまったせいで、すっかりアイルランドがいい国だと感じてしまいました。
失敗の理由②:道ゆく人がヤバい
アイルランドの人は皆フレンドリーとはよく言われますが、正直いろいろな国を旅した経験から言えば、どこの人も基本はみんな親切だし・・とは思います。でも、ある時、ダブリンでカメラを持って歩いていたら信じられないことが起きました。
風景写真を撮ろうとあちこちカメラを持って一人歩いていると、「あなたの写真撮ってあげようか?」と道ゆく人から声をかけられたのです。しかもほんの数時間のカメラ散歩のうちに、まさか3人の人が同様に声をかけてくれました!
ナンパやそういう類のものではなく、カップルやおばさんなど、明らかに親切心から声をかけてくれた人たちだったと思います。
アイルランドに行って失敗です。そんな親切な人たちに出会えるアイルランドって、留学するのにも安心に思えてしまうし、また行きたいと思ってしまうのは仕方ない!!
・・そろそろこの記事の趣旨が見えてきたでしょうか?笑 なぜアイルランドに行ったのが失敗だったのか、まだまだ続きます!
失敗の理由③:ギネスが危ない
大学生の頃だったか、興味本位で缶のギネスを日本で試してから、「黒くて重いビール」というイメージのまま結局日本のラガービールばかり飲んでいました。それが、アイルランドに行って、せっかくだし生ギネスをと飲んでから、世界が変わりました。
本場のギネスは泡がクリーミーで口どけ柔らか。お腹に溜まる感はあるものの、コーヒーのような風味で、「なにこれ!おいしい!」が感想でした。
日本に戻ってからも何軒がアイリッシュパブに行きましたが、パブによっては酸味が強かったり、あのクリーミーな滑らかさがなんとなく足りない気がしたり・・。地ビールはその地で飲むのが一番と言われるように、気候なども大きく影響していることはあると思います。(やはり湿度の高い日本では、夏はラガービールが美味しいし・・)
だからこそ、アイルランドで飲むギネスは危険。好きな人は一度現地の味を知ってしまったら、きっとまたあの味を求めてしまうと思うのです。
失敗です。アイルランドのギネスなんて知るんじゃなかった。おかげでまた現地のギネスが飲みたくなる!
失敗の理由④:アートが過ぎる街並みが危険
アイルランドの観光らしいところを見て歩くのも好きですが、ゆったりと街歩きもいいものです。
ダブリンを拠点に暮らしていたので、ダブリン市内のお散歩もよくしていましたが、家のドアがかわいらしく、のんびり街並みを楽しみながらのお散歩は気がつけば歩き過ぎてしまうこともしばしば・・。
こぢんまりではありますが、傘ストリートになっている場所や、カラフルなデコレーションのある場所など、小道に入ればワクワクする通りがあってまた良い。
ジョージアン様式のカラフルドアも見ていて楽しいですが、ストリートのあちこちにある配電盤(?)にはアーティストが絵を描いていて、それを眺めて歩くのもまた楽しいです。
アイルランドの街並みを知ってしまって失敗です。写真で切り取ったのでは伝えきれない魅力が、街のあちこちに溢れているのですから!
失敗の理由⑤:ダブリン以外の場所も油断できない
留学やワーホリの拠点としてはダブリンが一番人気ですが、それ以外の地域も見れば容赦ありません。
アイルランド南部のコークでは、音楽と美味しいビールをパブで楽しめる「ジャズフェスティバル」を開催していたり、ゴールウェイのオイスターフェスティバルでも、カキ開け選手権なんてのがあったりして様々イベントがあります。
季節やその土地土地の魅力が底なしのため、何度行っても行きたいところが増えていくばかり。
8ヶ月の留学、1年のワーホリのつもりが、ビザを更新したり切替たりして滞在を延長することになったり、観光で何度も戻ってしまう話はあとを絶ちません。
アイルランドに行って失敗です。すっかりその魅力にやられました。
いい面ばかりを書くと、アイルランドの治安について「リアル」な部分も気になる人もいるかもしれません。留学やワーホリなど長期での滞在ならなおさら治安も気になりますね。
基本的には「治安が良い」とされるアイルランドですが、ホームレスの問題や、中高生によるアジア人差別の問題は、現地生活中に何度か見聞きしたことでした。(コロナが流行り出した頃は特にそういう話も多かったよう・・)
自分自身はひどい目に遭ったことは一度もありませんが、アイルランド滞在中に一度だけ、雪の日に、道行く男性に中高生たちが雪を投げつけているのを見かけたことがありました。
攻撃的なティーンエイジャーたちの話はいつもちらほら出てきていたりします。
(ある時は、ティーンエイジャーが道を邪魔して、女性が駅のホームに転落なんて話もありました・・)
ただ、これは「アイルランドが」という話ではなく、例え日本でも差別する人がいるように、どこにでも変なやつはいます・・。
夜、シティーセンターを歩いていると、放浪者っぽい人から「バスの運賃が足りなくて、小銭持ってない?」と声をかけられることもあったりして、確かに日本に比べると神経を使う場面はあるかもしれません。(だからこそ夜道を一人で歩かないとかは大事!)
アイルランドだけでなく、他の国にいる時にも共通して言えることですが、自分が外国にいるという自覚をしっかり持っておくことが大切です。
アイルランドに行ったのが失敗だった理由
ごめんなさい。タイトルで余計に引き込んでしまったところはあるかもしれませんが、ご覧いただきました通り、うっかりアイルランドに行ってしまったせいで、いつの間にかすっかりアイルランドの虜です。
正直、現地にいた時より、日本に戻ってからの方がアレコレとアイルランドについて調べる時間を持てていて、アイルランド語や神話・民話、歴史等々知れば知るほどもっと好きになっていくので厄介です 笑
パブの雰囲気や音楽、アイルランド英語など、他にも魅力はたくさんあります!
観光でも、留学やワーホリでも、アイルランドには行ってはいけません。行ったら、きっと好きになってしまうかもしれないから・・。
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