イギリス出張での帰り道、エミレーツ航空のフライト遅延で、ドバイでの乗り継ぎに失敗したことがあります…。
ここではそのときのことを、ログのつもりでまとめてみます。
乗り継ぎに失敗しないための対策や、「もしも」に備えた準備のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事では、すべての区間をエミレーツ航空で予約し、遅延により乗り継ぎがうまくいかなかったときのことを体験談としてまとめています。出発予定時刻に合わせてゲート前で待機していた状況で起こったときのことを紹介します。
結論|ドバイ乗り継ぎは「2時間以上」が安心!
体験したことを語る前にお伝えしたいのは「ドバイ経由なら、少なくとも2時間の乗り継ぎ時間は見ておくべき」ということです。
筆者のイギリス出張のフライトは、行きはドバイで2時間半の待機時間があったため、問題なく移動できました。
ところが、帰りの便はドバイでの乗り継ぎ時間が1時間15分…。そこに、イギリス発の飛行機が30分遅れたことが重なり、乗り継ぎ失敗につながります。
フライトの遅延がなければ1時間の乗り継ぎ時間でもどうにかなったのかもしれません。
しかし、乗り継ぎ時間が2時間以下だと、少しの遅延でヒヤヒヤしたり、ドバイの空港内の移動でせかせかする可能性が高くなります。
航空券の購入で乗り継ぎ時間に迷っているなら、2時間以上を確保できるものを選ぶのをおすすめします。
ドバイでの乗り継ぎに失敗して起こったこと

ここからが、本題。エミレーツ航空利用で乗り継ぎに失敗したときのことを、起こった順にまとめます。
ドバイでほぼ24時間待機が決まるまで
イギリス・ヒースロー空港で搭乗予定だった飛行機が約30分遅れで空港に到着し、ドバイへ向け出発したのは定刻の30分後。
ドバイ到着も30分遅れて、1時間15分だったはずの乗り継ぎ時間は30分あるかという状況になりました。
以前、別の便で遅延があった際、空港の係員に誘導されて、乗り継ぎに間に合った経験がありました。
だから、ドバイ空港に到着して「Connections(乗り継ぎ)」の案内を追った先に、便名の書かれた紙を持つ係員を見つけたとき、「この人が誘導してくれる!」と思ったんです。
でも、今回はさすがにアウト。
「あなたのフライトはすでに出発しました。次の便は明日です」と言われてしまいました。
手渡されたのは、新しい航空券に、ホテルと空港送迎の案内、そして荷物の引換証のようなチケット。ホテルは手配済みで、入国ができると案内されました。
新しい便は、自分が乗る予定だった便とまったく同じ時刻に出発する翌日の便でした。
入国で無料SIMカードをゲット

日本国籍であれば、UAEへの短期滞在にビザは不要です。
入国手続きに進み、パスポートにスタンプを押してもらうと、あわせて1GBのSIMカードを手渡されました。
調べてみれば、ドバイ経済観光庁が管理する観光情報サイト「ビジット・ドバイ」に案内があり、ドバイでは18歳以上の観光者にSIMカードを配っているとのこと。

当時は1GBのSIMカードを配布していましたが、2025年11月時点では、10GBのSIMカードを配っているようです!
なんの用意もないまま入国が決まったドバイだったので、SIMカードは助かりました。
受託手荷物は戻らない
無事入国審査を抜けましたが、次に何をするかがわからない…。
空港内では飛行機を逃した人向けの案内表示はありません。
そういえば荷物は?と思い、手元のBAGGAGE RECEIPTと書かれたチケットを見てもわからない。
近くの空港スタッフに尋ねると「荷物はもう明日の便用に積み込まれている」とのことでした。
もう帰るだけと思い、ほとんどの荷物をスーツケースにいれて預けてしまっていたため、手荷物で持っているものだけでドバイに滞在することになりました。

手荷物には「もしも」に備え、1泊分のお泊まりセットを入れておくべきですね…。
空港からホテルへ
手元のチケットの束を見れば、HOTEL VOUCHERと書かれた1枚があり、このチケットでホテルへのチェックインも可能なようです。
空港送迎の案内もありますが、乗り場がわからず、また係員を探して訊くと、「ホテルカウンター」を案内されました。
カウンターの係員にチケットを見せると、送迎車が来るから待つようにと言われ、ベンチで待機。
10分ほど待ってバンが到着すると、ホテルを手配されたほかの乗客も乗り込み、出発して5分もしないうちにホテルに到着しました。
ホテルにチェックイン

受付にHOTEL VOUCHERと書かれたチケットを渡すと、無事チェックインが完了。
チケットは回収され、支払いも一切なしです。
翌日のフライトは朝7時50分発。ホテルのスタッフからは、送迎車で空港まで行くために、朝5時にロビーにいるよう案内されました。
また、ホテルチェックインができたのは朝の10時ごろで、朝食はもちろん、昼も夜も食事がついているとのことでした。

フライトで食事の時間が狂い、結局食べたのは夕食だけでしたが、品数の多いビュッフェ形式で、しっかりご飯を食べられました。
ホテル内のレストランへは、フライトチケットを見せれば入れる仕組みになっていました。
エミレーツ航空のロゴがあちこちにあったので、エミレーツ所有のホテルなのでしょう。

永遠に続くような廊下を進んで行くと、広々とした部屋にたどりつきました。

写真では伝わらないかもしれませんが、手前にバスルームやトイレがあり、窓からドアまでは走りたくなるくらい広かったです。

ちなみに、ふと天井を見上げると丸いステッカーが貼ってあり、よく見ると、お祈りの方向を示しているものでした。こんなところでも文化に触れられるとは…と思った体験でした。
せっかくなので現地観光も
ホテルチェックインも完了。1日ドバイ滞在は確定なので、観光を楽しむことにしました。
ドバイモールや世界一美しいとされるスタバなど、ささっと調べただけでも意外としっかり観光できるものです。
イスラム圏であるため服装が気になりましたが、街の中心部だけなら、服は細かく気にしなくても大丈夫そうでした。
今度こそ帰国
約24時間の滞在はあっという間です。
翌朝5時にホテルをチェックアウトすると、送迎車を待ち、ほかの乗客と一緒に空港に向かいました。
空港ではチェックインもすでに完了となっていたため、チケットを持ってセキュリティーカウンターに進むだけ。
そして、フライトの遅延もなく、無事日本に帰れたのでした。
ドバイでの乗り継ぎ失敗に備えるためのチェックポイント
最後に、乗り継ぎに備えたアドバイスをまとめておきます。
乗り継ぎ失敗のリスクを避けるポイントと、万一の場合に備えた準備を意識してみてください。
乗り継ぎ失敗を避けるために:
- ドバイ経由の航空券を購入する際は、最低でも2時間ほどの乗り継ぎ時間のあるものを選ぶ
- 飛行機の出発時間とあわせて搭乗時間を確認し、時間までにゲート周りで待機する
「もしも」に備える:
- 機内持ち込み荷物には、万一に備えて1泊分の宿泊セットを入れておく
- 両替いらずで済むようクレジットカードを用意しておく
やはり一番は、航空券購入の際に、余裕を持った乗り継ぎ時間を確保しておくことでしょう。
遅延や欠航など、避けられないこともありますが、乗り継ぎがスムーズにいく可能性を高められます。
ドバイ空港では、ゲートから飛行機までバスで移動することも多く、空港内の移動で思ったより時間がかかることがあります。
焦らず行動できるよう、時間に余裕を見ておくことが大切です。
ドバイで乗り継ぎ失敗してもどうにかなった

ここで起こったことをまとめてみると、もっと写真を撮っておけばよかったと思ってしまいます。
でも、実際は、予期せぬことに、目の前のことでいっぱいいっぱいでした 笑
とはいえ、エミレーツ航空のサービスは手厚く、こんな少し変わった経験もできて、今ではいい思い出です。
なお、ここで紹介した内容は、あくまで筆者が体験したケースです。
エミレーツ航空の対応は時期や状況によって変わることもあるかもしれませんが、少なくとも「遅延時にしっかりサポートしてくれる体制がある」と感じられる出来事でした。





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