「アイルランドにワーホリに行きます!」そう友人に伝えた時、返ってきたのは・・
「寒いとこ行くねー、オーロラ見れるよね?」
「あと・・白夜だっけ?」
「あ、それに温泉入れるよね?」
・・いや違う。アイスランドじゃないんですけど。
アイルランドとアイスランドって、結構な確率で間違えられませんか!?ここではアイルランド大好きなたびわ(@tabi_wa)が、アイルランドとアイスランドを徹底比較!違いを解説していこうと思います。これを読めば、もうどちらがどちらかを迷うことはなくなるかも!!?
アイルランドとアイスランドはどこ?
まずは両国の位置確認から。地図で確認していきます。
アイルランドとアイスランドの地図・位置
そもそも、アイルランドもアイスランドも確かに地理的に近い位置にあります。
周りを見渡せば、「グリーンランド」なんていう、また別の「ランド」もあるし!!
とはいえ、アイルランドもアイスランドも、国の形もサイズも違うし、アイルランドの首都は「ダブリン」、アイスランドの首都は「レイキャビク」です。
ちなみに、アイルランドはイギリスのお隣の国ですが、アイルランドがある島の北部は「北アイルランド」でイギリスになるから、これまたややこしい。
イギリスとごちゃごちゃにされるのもまた別の難しい点ではあります。
アイルランドとアイスランドの違い
アイルランドとアイスランドが間違われやすいのは名前が似ているせいと思っていたら、地理的にも近いなんて・・。ここからは地理以外の混乱ポイントもチェックしていきます!
Enya(エンヤ)?Björk(ビョーク)?問題
両国には国民的歌手のEnya(エンヤ)とbjörk(ビョーク)がいます。どちらもイージーリスニング系の楽曲を出していることから混同されやすく、かつアイルランド、アイスランド、それぞれからの出身であることからなお混同されやすいのです・・。
こっちがアイルランド出身のEnya🇮🇪↓↓
こっちがアイスランド出身のBjörk🇮🇸↓↓
見比べて、聴き比べてみてもらえばお分かりかと思いますが、2人とも似てないし、音楽の感じも違う!笑
結論:
☞ 完全ヒーリング系Enyaはアイルランド🇮🇪
☞ ちょっとリズム感強めのBjörkはアイスランド🇮🇸
温泉入れるよね?問題
定番の返し、「温泉入れるんでしょ?」ですが、これはアイスランドにのみ通用します。だって、アイルランドに温泉はない!
「火と氷の国」と呼ばれるアイスランドには氷河と火山が存在します。アイスランドは、山々が広がる地形がカッコよく、是非映画『LIFE!(原題: The Secret Life of Walter Mitty)』を観て欲しいぐらい!
アイスランドでは、温泉スポットで有名な「ブルーラグーン」や間欠泉、氷の洞窟などなどが見どころです。
一方、「エメラルドの島」と呼ばれるアイルランドは、遠くまで広がる牧草地(羊もたくさん)など、のどかな景色も多く、その一方で、ヨーロッパで1番高い断崖絶壁とされる「モハーの断崖」があるようなちょっと荒々しい自然の姿も見られたりします。
結論:
☞ 崖はあるけど、温泉がないのがアイルランド🇮🇪
☞「アイス(=氷)」とつきながら、火山も温泉もあるのはアイスランド🇮🇸
極寒の地でしょ?問題
1年暮らした経験のあるアイルランドについて言えば、アイルランドは決して極寒の地ではありません。
確かに冬は寒いのですが、0℃を下回ることはまれ(ただし、海風があるので体感は確かにもっと寒くは感じます!)。アイルランドでは雪はほとんど降らず、降ったとしても2〜3cm積もる程度です。
ワーホリでアイルランドに行ったタイミングでなぜか大雪が降り、その時は60年に一度のことだと、みんなてんやわんやでした。
結論:
☞ まぁまぁ寒いけど耐えられるのがアイルランド🇮🇪
☞ 氷河があるのがアイスランド🇮🇸
アイルランドとアイスランドのその他の違い
他にもあるアイルランドとアイスランドの違いをざっとまとめておきます。
アイルランド🇮🇪 | アイスランド🇮🇸 | |
人口 | 約500万人 (福岡県よりちょっと多い) | 約36万人 |
面積 | 約70,270 km² (北海道と同じぐらい) | 約103,000 km² (北海道+四国ぐらい) |
言語 | アイルランド・ゲール語 英語 | アイスランド語 |
通貨 | ユーロ | アイスランド・クローナ |
日本との時差 | 9時間 (サマータイム時8時間) | 9時間 (サマータイムなし) |
漢字での書き方 | 愛蘭・愛蘭土 | 氷蘭・氷島・氷州 |
アイルランドと他の国との勘違いをまとめたIrish Network Japanの『ああ、勘違い – アイルランドだぁ~』もおもしろいので、これも読んで欲しいです!
やっぱり間違える?アイルランドとアイスランド
「アイルランド」という国名を出した時、明らかに「アイスランド」の話だと思っているなとわかるのは、①温泉の話が出た時、②オーロラの話が出た時だと思います。(「北欧」って言ったら一発アウトですけど 笑)
温泉の話は上であげた通りですが、問題はオーロラの時・・。
オーロラが見えるのはアイルランド?アイスランド?
話の流れ的に、オーロラの話が出たら、「いやいや、それ、アイスランドだから!」とツッコミをいれる時の方が多いのですが、実際のところアイルランドでもオーロラが見えてしまいます!
オーロラが見えるのはうれしいことですが、「どっちなの?」問題の結論がかかっているとなると微妙になる・・笑
見える頻度はそうないとはいえ、アイルランドでは「絶対に」オーロラが見えないわけでもないというのもあるんです。
ワーキングホリデーができるのは・・?
30歳未満の人が一定期間その国で生活できるというワーキングホリデー制度。
アイルランドへのワーキングホリデー制度は2007年からありましたが、2018年にはアイスランドへもワーキングホリデー制度を利用して行くことが可能となりました。(アイルランドはワーホリビザ発給件数800、アイスランドは30だそうです!詳しくは外務省サイトで:ワーキング・ホリデー制度)
どっちの国もワーホリ可能なら、これまた混乱材料になりそうかもとも思ったり・・笑
アイルランドとアイスランドは違う国!
名前が似ている以上、2つの国が混同されるのはもう「あるある」なのでしょう。(きっと、オーストラリアとオーストリアの人も苦労してると思う・・笑)
実のところ、歴史を辿ると、アイスランドには昔々、ヴァイキングの侵入の前に、アイルランドの修道士たちが暮らしていたとも言います。もうそうなると、なんだかもう・・笑
定番中の定番あるあるになり過ぎて、この間違いが出ると「ニヤリ」とする自分もいるのだから仕方ない。
それなら、とことんまでネタになればいいとも思ったりもするのです・・
いっそのこと、どちらかの国がきっかけで両国のことを知ることになり、どっちも好きな国だと思う人が増えても楽しいなとも思ったりして。
『「どっちがどっちなの?」問題に終止符を打つ』とタイトルを打っておきながら、結局「どっちなの問題」に余韻を残すことに楽しさを感じてしまう自分もいたりするのです。
コメント
似たような英語名称を持つ国があることは、国を跨いだ問題ですよね。特に、国際郵便ではアイルランド宛の郵便物を、郵便局の職員が誤ってアイスランドに輸送してしまうことがよく起こっていると聞きます。英語名称をアイルランド語でアイルランドを表すEire(エール)に変えるべきなのではと思います。英語名称を変更したことで有名な国は、オランダです。同国ではかつてHoland(ホランド)という英語名称が一般的に使われていましたが、ヨーロッパの国であるPolandと名前が似ており紛らわしいという理由で、2020年にオランダ政府はこの名称を公的に使用することを禁じました。今では公式名称にNetherland(ネザーランド)が使われています。
コメントありがとうございます。
オランダに2つの英語名称があるのを不思議に思っていましたが、そんな背景があったのですね!
アイルランドがエールに変わったらそれはそれで素敵ですが、すでに親しみがあるせいかアイルランドはアイルランドであってほしい気もしてしまいます(決してアイスランドの方に名前を変えてほしいということでもないのですが)。名前の紛らわしさ込みでみんながそれぞれの国への理解を深められるといいですね。