アイルランドと言えば「シャムロック」。
幸運の印とされる4つ葉のクローバーとよく混同されてしまいますが、シャムロック(shamrock)はアイルランドの重要なシンボルであり、ちゃんと意味のあるものです。
ここでは、アイルランド大好きなたびわ(@tabi_wa)が、シャムロックがアイルランドのシンボルとなっている理由やシャムロックの意味、シャムロックにまつわるアレコレをまとめています。
シャムロックとは
シャムロックとは、葉が3枚に分かれている植物の総称ということになり、シロツメグサやカタバミなどがそれにあたります。いわゆる「3つ葉のクローバー」のことになりますが、モチーフとして使われる時は、ハートの形の葉が3つついたものが使われます。
シャムロックは・・
- アイルランドの国花
- 幸運のシンボル
- アイルランド政府により商標登録されている(→クローバーと言わず、シャムロックと言うのが普通)
などなど、アイルランドにとって重要な意味を持ちます。
シャムロックの意味
なぜ「シャムロック」と呼ぶかというところですが、シャムロックの語源は「小さなクローバー」という意味のアイルランド語(アイルランド・ゲール語)「seamróg」なんだそうです。(アイルランド語でseamairは「クローバー」、ógは「若い」「小さな」という意味になります。)
シャムロックと三位一体
シャムロックがアイルランドで重要な意味を持つアイテムの一つとなっている理由には、アイルランドの聖人・聖パトリックが深く関係していると言われています。
キリスト教をアイルランドに伝える際に、「シャムロックの葉はキリスト教における「三位一体」を表している」と伝えたとされているからです。
アイルランドの歴史や文化に大きく影響を与えたキリスト教と強く結びついていたがゆえに、三つ葉のクローバーは「シャムロック」とされ、アイルランドでとても重要なシンボルとなったということですね。
セント・パトリックス・デーとシャムロック
聖パトリックと深く関係するシャムロックは、聖パトリックの命日である3月17日にもモチーフとして多く使用されます。3月17日のセント・パトリックス・デーにはシャムロックカラーであるグリーンを身につけるのが通例です。
胸元に生シャムロック
3月17日、アイルランドではスーツの胸ポケットにシャムロックを飾る姿も見られます。
2023年もアイルランドのレオ・バラッカー首相とアメリカのバイデン大統領も、セント・パトリックス・デーには胸ポケットにシャムロックを入れて対談しました。
ウォーターフォード・クリスタルのボウルにアイルランドのシャムロックを入れて、アメリカの大統領にプレゼントするのも伝統となっているようです。
シャムロックシェイク
セント・パトリックス・デーの時期には、アイルランドやイギリス、アメリカ、カナダなど地域限定で「シャムロックシェイク」なるものがマクドナルドから出ることもあります。
シャムロックシェイクは日本未発売・・。(シャムロックの意味がわかる地域でしか売り出せないため、日本での販売は厳しそうですね。)試したことがないのでおいしさの程はわかりませんが、味はミントフレーバーらしいです。
シャムロックを探せ
シャムロックは、アイルランドのシンボルとして、お土産品やさまざまなブランドロゴなどに使われています。ここからは実際にシャムロックをモチーフとして使っているものを紹介します。
ダブリンの街灯
ダブリンの街灯もよく見るとシャムロックが隠れています。ダブリンではこのデザインの他にもシャムロックのデコレーションが入った街灯があるので、ぜひ探してみてください♪
アイルランドラグビー協会
アイルランドと言えば、ラグビーも代表的なスポーツですが、ラグビー協会(IRFU)のロゴにもシャムロックが使われています。
サザエさんのように見えるという噂もありますが(笑)、よく見るとシャムロックが3つ描かれたロゴになっています。
アイルランドの企業ロゴ
アイルランドの航空会社Aer Lingus(エアリンガス)のロゴもシャムロックです。
☞ちなみに・・同じくアイルランドの格安航空会社であるRyanair(ライアンエアー)はアイルランドの国章であるハープがモチーフのロゴを使っています。どちらの航空会社もアイルランドらしいモチーフを使っていますね!
アイルランドの「シャムロック」の意味
アイルランドを知るうえで、「シャムロック」はとても重要なものです。アイルランドが気になり始めると、4つ葉のクローバーより3つ葉のクローバーを幸運の印として使いたくなるかもしれません!
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