
- アイルランドについてもっとよく知りたい!なんかおもしろい本ないかな?
- これからアイルランドに行くけど、行く前の予習に『地球の歩き方』以外にいい本ないかな?
アイルランド映画もいい作品が多いのですが、本でもアイルランドのことを吸収したい!という方に向けて、ここでは、アイルランド大好きたびわ(@tabi_wa)がおすすめのアイルランドの本を紹介していきます。
アイルランドをガイドブックで読む
『絶景とファンタジーの島 アイルランドへ』
『絶景とファンタジーの島 アイルランドへ』は公認ツアーガイドの山下直子さんの本です。山下直子さんのアイルランド愛溢れる本で、アイルランドに行く前も、行った後でも熟読したい本!!
2017年初版の本が、2023年に改訂され、表紙も可愛らしく、最新情報も満載な本に生まれ変わりました。
アイルランド好きなら絶対に持っておきたい1冊です。
アイルランドをエッセイで読む
『アイルランド紀行 – ジョイスからU2まで』
『アイルランド紀行 – ジョイスからU2まで』は、アイルランドの劇作品や詩の引用、絵画や映画の解説を織り交ぜながら、丁寧にアイルランドのことを解説している本です。
これからアイルランドへ行く人にもおすすめしたい本ですが、アイルランドに行ったことのある人の方が本を読んでの発見が多いかもしれません。(文学解説などはちょっと上級者向けかもです。)
『アイルランドモノ語り』
『アイルランド紀行 – ジョイスからU2まで』と並べておすすめしたいのが、同じく栩木さんが書いた『アイルランドモノ語り』。
こちらも引用など多くあり、アイルランドのコアネタ盛り盛りだし、物語の中に入り込むようにしてアイルランドの歴史や文化を知ることができるのが素敵な本です。
アイルランドを新書で読む
『アイルランドを知るための70章』
妖精物語や神話、文学、音楽の伝統に止まらず、国際的にも発展するアイルランドのことを紹介している本です。
字が多く、写真は少なめ。網羅性は非常に高いですが、情報量が多いからこそ上級者(すでにアイルランドに行ったことがある人 or すでにアイルランド関連情報に触れたことがある人)向けの本かもしれません。(※とはいえ、基礎知識満載なので、これからアイルランドに行くのに細かく知りたい人にもおすすめです。)
『アイルランドを知れば日本がわかる』
外交官としての経験からアイルランドの大使を務めた著者が、アイルランドについて広くまとめた一冊。
アイルランドと日本の関係・比較だけでなく、アメリカやイギリスとの関係についても書かれていて、歴史も含め学びの多い本です。北アイルランドとの紛争についても語られており、映画『マイケル・コリンズ』や『プルートで朝食を』も関連で見るのがおすすめです。
『アイルランドを知れば日本がわかる』は2009年出版のため、少し情報が古くなってしまっている部分もありますが、できる限り最近の情報でアイルランドの近代史を学びたい方には、2022年出版の『アイルランド現代史』があります。
『アイルランド現代史-独立と紛争、そしてリベラルな富裕国へ』は、2022年まで在アイルランド大使を勤めていた北野充さんの本です。
『妖精のアイルランド―「取り替え子」(チェンジリング)の文学史』
衝撃の焼殺事件から始まり、妖精を起点にアイルランド作家たちの作品の考察が展開されてるとてもおもしろい本です。
「妖精の国 アイルランド」というとティンカーベルみたいな可愛らしい妖精を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、これを読むと少しイメージが変わるかもしれません。
「アイルランド=ケルト」としてしまっては、短絡的すぎるところはありますが、ケルトを切り口にアイルランドに触れられる本も少し・・。
●『縄文とケルト: 辺境の比較考古学』
本の中でアイルランドを取り上げる部分はとても少ないですが、ニューグレンジやミードのことなどにも触れており、「先ケルト」と言う視点での分析が語られています。太陽信仰や死生観に人間の普遍的なものを感じた一冊です。
アイルランドを旅人視点で読む
『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』
お酒好き、アイルランド好きにかかわらず、旅をしたことのある人に読んでほしいのが村上春樹さんの『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』という本。
スコットランド・アイラ島とアイルランドでのウィスキーを追った旅の記憶が美しく描かれています。中でも、アイルランドのロスクレアという小さな町のパブでの老人との時間がとても素敵。とても薄い本なのに、読後うっとり「酔って」旅に出たくなります。
『アイルランド、自転車とブリキ笛』
『アイルランド、自転車とブリキ笛』は、北アイルランド生まれで、のちにカナダへ移住した著者のアイルランド旅行記です。
ギネスビールとセッションに明け暮れながら、北海道サイズと言われるアイルランドを北から反時計回りに自転車旅をしていくのですが、土地土地のエピソードに著者のユーモアがちりばめられ、クスッと笑いながらアイルランドらしい空気感を感じられる一冊です。(「ボーイ・イン・ザ・ギャップ」の章はとてもユーモアが効いていて好き。)
訳者あとがきによれば、各章のタイトルのほとんどは、伝統的なアイリッシュ・チューンのタイトルをそのまま使っているとのこと。ずっとアイルランド音楽を感じていられる作品です。
アイルランドを物語で読む
『ラスト・ストーリーズ』
栩木伸明さん訳『ラスト・ストーリーズ』はアイルランドの小説家ウィリアム・トレヴァーの作品。文学作品でアイルランドを感じたい方におすすめの本です。
この作品を読んで以来、ウィリアム・トレヴァーにハマりました。
アイルランドな小説が気になる人はこちらも↓
『炎の戦士クーフリン/黄金の騎士フィン・マックール』
アイルランドを語る上で欠かせない神話や妖精譚。神話の世界にどっぷりハマってみたいという方に向けては、『炎の戦士クーフリン/黄金の騎士フィン・マックール』をおすすめします。
「神話」というと、少しとっつきにくい印象を持つ方もいると思います。この本の冒頭もカタカナの名前がたくさん出てきて最初居心地の悪さを感じるかもしれないのですが、読み進めていくうち、なぜクー・フーリンやフィン・マックールがそんなに人気の英雄なのかがわかるはずです。
『夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話』
人気挿絵画家アーサー・ラッカムのイラストが入った、アイルランドの民話と神話が集められた本です。
いいお話には、とくべつな匂いがするんだ。どこかピリッとしていて、わくわくする匂いさ。
『夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話』より
そんな語りで、本は私たちを物語の世界へと誘います。
アイルランド語の名前Oisín(オシーン)の由来につながる話もあり、フィン・マク・クウィルの物語はやっぱりおもしろいです。民話や神話なので、ケルト文化を知らないと読みづらい部分もあるかもしれません。繰り返し読みたい本です。
番外編:『赤毛のアン』シリーズ
物語の舞台はカナダ・プリンスエドワード島であり、一見アイルランドには関係なさそうですが、登場人物は実はアイルランド系。
『赤毛のアン』を翻訳されている松本侑子さんによると、ダイアナとリンド夫人はアイルランド系で、アン、マシュー、マリアはスコットランド系なんだとか。
作者であるモンゴリがいたプリンスエドワード島にも多くのアイルランド移民がいたそうで、作品中にもそんな雰囲気が出ているようです。物語を楽しみながら、「アイルランド探し」も楽しみたいですね。
アイルランドを「読む」
アイルランドと言えば、ジェームズ・ジョイスやイェイツ、オスカー・ワイルドなど、数々の文豪を生み出した国です。彼らの作品を手に取れば、もっともっとアイルランドの情景が活きいきと見えてくるかもしません。
文学作品以外にもアイルランドに触れられる本はたくさんあります!活字でもアイルランドの世界に触れてみてはいかがでしょうか?
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