アイルランドの魅力にハマり、アイルランド情報をウォッチしている中、アイルランドが舞台の映画も多く観てきました。
アイルランドの英語や文化、歴史など、アイルランドがわかる映画リストをご紹介します!!
アイルランド映画の基本
名作揃いのアイルランド映画ですが、日本だとDVDやBlu-rayは借りられても、配信だとなかなか観られない作品も多かったりもします・・。
そんな中でも動画配信での提供もあり、おすすめしたいアイルランド映画を紹介したいと思います。
1.『Once ダブリンの街角で』
『Once ダブリンの街角で(原題:Once)』は、アイルランド・ダブリンが舞台。
ダブリンの男性とチェコ系移民の女性が音楽で心通わせていく様子を描くラブストーリーです。
アイルランドの首都・ダブリンの街並みが多く映し出され、この映画を見てからダブリンに行くのもいいし、ダブリンに行ってからこの映画を見てみるのもおもしろいです。
現地に行くならロケ地巡りも楽しくなる!
グラフトン・ストリートやオコンネル・ストリートも出てくるし、スティーブンズ・グリーン公園に、アーケード・マーケット(=George’s Street Arcade)も出てきます!!
ちなみに、彼らがピアノを弾いていた楽器店は実在していたのですが、2018年に閉店してしまいました・・。残念です。
手ブレ感のある、ホームカメラで撮ったような感じが、ドキュメンタリーチックで、独特の空気感ある作品です。
(この後紹介する『シング・ストリート 未来へのうた』にもつながるシーンもあるような気がします・・。探してみるとおもしろいかも!)
ダブリンではこの物語のミュージカルも上映されたりしていましたし、2023年には日本でもブロードウェイ版の上演がありました。
2.『シング・ストリート 未来へのうた』
『シング・ストリート 未来へのうた(Sing Street)』は2016年公開の映画です。
さえない日々を送っていた少年がバンドを組み、音楽活動にのめり込みながら、友情、恋愛、家族と向き合っていくストーリー。
この作品もアイルランド・ダブリンが舞台で、ダブリンの美しい景色が度々登場します。
タイトルになっている「シング・ストリート(=Sing Street)」はSynge Streetから来ており、このSynge Streetはダブリンに実際にある通りの名前です。
監督は、『ONCE ダブリンの街角で』も手掛けたアイルランド人のJohn Carney(ジョン・カーニー)監督です。
この監督の映画はどれも「音楽に生きる人」たちを描いていて、やっぱり音楽っていいなと思える作品ばかりです。
コナーのお兄ちゃんや、プロデューサー担当のダレンの英語は少しアイリッシュアクセントが強い印象。アイリッシュアクセントに触れてみたい人も観てみるといいと思います。
3.『マイケル・コリンズ』
アイルランドの歴史映画といえばこれ、『マイケル・コリンズ(Michael Collins)』。
アイルランドの独立を描いた名作映画です。
歴史映画と言っても、エンターテイメント性もあり、わりと観やすい作品だと思います。
主役を演じたリーアム・ニーソンは、北アイルランドの出身で、アイルランド映画の『プルートで朝食を』では、リーアム紳士の役を演じたりもしています。
この作品では、歴史を語るダブリンの場所が多く出てくるので、これからアイルランドに行く人はチェックしておきたい映画の一つです。
基本の次に見るべきアイルランド映画
4.『ブルックリン』
『ブルックリン(Brooklyn)』は2015年公開の映画です。
アイルランドを離れ、ニューヨーク・ブルックリンで暮らすことになったエイリシュという一人の女性の物語を描いた作品。
注目のシアーシャ・ローナン主演の映画作品です。
物語の舞台はアメリカとアイルランドに置かれ、映し出される景色で主人公の心情の変化が細かく描かれています。
5.『ザ・コミットメンツ』
1991年公開の『ザ・コミットメンツ(The Commitments)』はアイルランドの音楽映画・バンド映画を代表する作品です。アイルランド好きさんと話をしていると、アイルランドの映画と言えばこれを名作としてあげる人も多いです。
ダブリンで本物のソウルミュージックバンドを結成しようと結集した若者たちの物語で、清々しい青春物語のように見えて、最後はなんとも言えないモヤモヤ感が残り、そこがまたリアル感を演出します。
ウサギが出てきたり、『シング・ストリート 未来へのうた』でコナーのお母さん役を演じたマリア・ドイル・ケネディーがリードボーカルとして歌っていたりして、『シング・ストリート』と合わせて見るとまたおもしろい作品です。
『Once ダブリンの街角で』で主役の男を演じたグレン・ハンサードも出演しています。
『ザ・コミットメンツ』は今のところ配信サービスでの提供はないようです・・。
6.『ベルファスト』
アイルランドではなく、北アイルランドが舞台の映画ですが、『ベルファスト(Belfast)』もアイルランドの歴史を知るのにおすすめの映画です。
北アイルランド紛争を描く作品で、全編モノクロとなるため、一見重苦しい映画のように見えるかもしれませんが、クスッと笑える部分があったり、そんな笑いを誘う無邪気な主人公・バディが物語の辛いところを引き立てたりと、とても繊細な描写のある作品です。
アイルランドのアニメーション映画
アイルランドには「アイルランド版ジブリ」とも呼ばれるカートゥーン・サルーンというアニメーションスタジオがあります。
そのスタジオ作品も是非チェックを!
7.『ブレンダンとケルズの秘密』
『ブレンダンとケルズの秘密(The Secret of Kells)』は、アイルランドのアニメーションスタジオ カートゥーン・サルーン初の長編アニメ作品。
プロジェクションマッピングのような世界観がとても印象的で、アイルランドの首都・ダブリンで展示されている国宝「ケルズの書」が完成するまでの物語をモチーフに作られています。
多少事実と違う部分もあるようですが、ケルト色が強く、どっぷりアイルランドの世界に入り込めるような作品です。
8.『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(Song of the Sea)』は1998年公開の映画。
まるで絵本が動き出したような幻想的・独特な世界観が印象的な作品です。
物語はアイルランドの神話をベースにしており、妖精と人間の間に生まれた子の冒険を描くアニメーション映画になっています。
映画に登場する街には、ダブリンのアイコニックな銅像も登場します。
ニール・ジョーダンが監督した『オンディーヌ 海辺の恋人』という作品では、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』のベースとなるセルキーの伝説を軸にしており、アニメ映画を見てから『オンディーヌ』を観るとより話がわかると思います!
『オンディーヌ 海辺の恋人』も、アイルランドの俳優コリン・ファレルのアイリッシュ訛りとコークの美しい景色が楽しめる作品です。(物語のどんでん返しにも注目!)
まだあるアイルランド映画
アイルランド映画は他にもまだまだあります。実際に見ておもしろかった作品をリストアップしておきます。(※北アイルランドの映画も紹介しています。)
- 『ウェイクアップ!ネッド(原題:Waking Ned)』(1998年公開)
→ よく考えると大変な事件なのですが、コメディータッチの作風でなんだかあたたかい気持ちで見られる作品です。 - 『プルートで朝食を(Breakfast on Pluto)』(2005年)
→ 主演のキリアン・マーフィーの演技がさすが!これもアイルランドの歴史にも触れつつ、人の内面を繊細に描く作品です。 - 『ぼくたちの哲学教室(Young Plato)』(2023年)
→ 宗派闘争の歴史かかえる北アイルランド・ベルファストにある男子小学校での哲学の授業を記録したドキュメンタリー映画。子どもの素直な感情表現に度々涙目にさせられつつ、考えることの価値や対話の意味を改めて認識させられた作品でした。
他にもまだあるアイルランド映画をリストにしておきます・・
- 『オフェンダー 〜コソ泥珍道中〜(Young Offernders)』
(コークが舞台のコメディ映画) - 『FRANK -フランク-(Frank)』
(独特な世界観を持つ映画。シュールな中に人間らしさを描いた作品です。) - 『恋人はアンバー(Dating Amber)』
- 『ダブリン上等!(Intermission)』
- 『イニシェリン島の精霊(The Banshees of Inisherin)』
- 『グッド・ヴァイブレーションズ(Good Vibrations)』
(北アイルランドが舞台。実話に基づく音楽を愛する人の物語。果たして成功物語と呼ぶかどうか・・)
AmzonプライムやU-NEXTなどでアイルランドが舞台の映画作品を見ることができるのですが、ライセンスの都合なのか、ある時から急に見られなくなったりするのがなかなか辛いところ・・。
気になる作品は早めに見ておいた方がいいかもしれません。
アイルランド映画を観よう!
以上、アイルランドの映画作品をご紹介しました。
アイルランドはまだ少し日本人にとっては馴染みのない国だったりしますが、まずは映画からその歴史や文化に触れてみてはいかがでしょうか?
アイルランド英語が気になるという人は、『Once ダブリンの街角で』や『シング・ストリート 未来へのうた』『ザ・コミットメンツ』あたりを見ながら、アイルランドらしい英語を聞いてみるのもおすすめです。
気がついたら、アイルランドに行きたくてしかたなくなるかもしれません♪
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