アイルランドへのワーキングホリデーを検討する時、やはり費用面も気になるかと思います。
最近はワーホリは稼げるとも言われたりもしますが、稼ぐために出費とのバランスを見る必要もあります。
ワーホリビザ申請費用を含めた渡航前の費用についてはすでに詳しく書きましたが、では、本当に1年行くとなったらいくら必要になるのか。
ここでは、2017年〜2018年にアイルランドワーホリをしてきたたびわ(@tabi_wa)が、2024年の情報も交えつつ、最低かかる費用をまとめていきます。
アイルランドワーホリでかかったお金
2017年〜2018年当時、€1=128〜137円という感じのレートだったので、今の円安に傾いたレートを考えると、ほとんど参考にならないかもしれませんが・・
1年のアイルランドワーホリでかかった費用は、渡航前にかかった費用約30万と合わせて180万円(2017-2018年時点)という感じでした。
2024年7月時点、当時のレートから3割増ぐらいになっている現状を照らすと、これからワーホリを検討する場合は、年間240万程度の費用は見ておく必要があるかもしれません。
語学学校には一切行かず、留学エージェント利用なしのワーホリ経験をもとにしたものになりますが、以下、当時180万円かかった内訳を紹介します。
アイルランドのワーホリ費用の内訳
ワーホリでアイルランドに暮らす1年間、何にお金がかかるかというと・・
- 家賃
- 食費
- 通信費(携帯代)
- 日用品費
- 交通費
- GNIB登録料
- 服・化粧品費
- 旅行・観光費
- ギフト・趣味の費用
黒の項目は何がどうなってもかかる費用(絶対費用)、グレーの項目は努力次第で抑えられる費用(変動費用)という分類です。
絶対費用
それでは早速黒の項目、最低限かかる費用についてまとめていきます。
家賃
家賃に関しては我ながらうまく抑えた方だと思っています。
アイルランドでは家探しがなかなか大変というところがあるのですが、自分の場合は、ダブリンの北側・シティーセンターまで徒歩15分のところに家を見つけることができました。(この便利な立地のおかげで交通費もかなり浮いたと思います。)
部屋は一人部屋で、キッチン・バスルームをイタリア人1人、フランス人2人、フィリピン人1人との5人でシェアして住んでいました。
家賃は抜群の立地にもかかわらず月€450(当時約58,000円)、光熱費が月€30〜50(冬場高くて月6,500円)で、1年間で78万円の計算です。
自分は家賃€450でしたが、友人の話を聞くともっと払っている人の方が多かったです。
たびわは語学学校なしワーホリですが、多くの人にとってワーホリの2大支出と言えば、家賃と語学学校費用。家賃のところでどうにか出費を抑えたいところではありますが、コロナ禍以降家賃の高騰が進んでいるようですね・・。
冒頭でも書いた通り、ここでの費用詳細はコロナ禍前のものでまとめています。
家賃の高騰と円安の影響もあり、これからワーホリに行く場合のプラン立てでは、最低でも月€800(約13万)くらいは見積もっておくのが安心だと思います。
あとは、どうしても家賃を低くというなら、ルームシェア(何人かで部屋をシェア)で住む覚悟も必要かもしれません。
食費
絶対にかかる費用の中で次に大きな割合になったのが食費でした。
当時のレートで25万円!!
外食費用も入れてます。(ビールが好きでして、パブでの費用も入っています。)
なんだかんだで月だいたい2万円の計算です。
結果、日本で一人暮らしの時と変わらない感じでした。
アイルランドの外食費用は量も多めで多少高くつきますが、自炊するなら食材はかなり安く手に入るため、そこでうまくバランスをとれての月2万という感じです。(パスタは1kg=€1〜€1.5ほどで買える感覚です。野菜が特に安いですが、肉類は日本より高めかもしれません。)
もともと食べる方ではないので、男性なんかは食費はもうちょっとかかるかもです・・。
こちらもやはりコロナ禍以降の価格上昇もあり、現在はさらに円安が進んでいるのでもっと費用がかかると思われます。
通信費(携帯代)
住んでいたシェアハウスはWi-Fiありだったので、必要だったのは外出時のデータ通信。
3(スリー)という携帯会社のプリペイドプランを使っていたので、月々の出費は€20固定で、当時のレートでだいたい月2,600円の計算。(現在は円安のせいで月3,000円くらいになりますね・・)
2017-2018年当時にかかった通信費は1年で約3万円でした。
日用品費
住んでいたシェアハウスではティッシュやトイレットペーパーは各々に用意してという感じだったので、毎月、そういったペーパー類や、ラップなどのキッチン用品を買っていました。
タオル等の雑貨代も含めて、月€15(2,000円前後)ぐらいだったので、年間2.5万円というところです。(TESCO等のスーパーを利用すれば、日用品は安く買えました!)
交通費
シェアハウスの立地の良さもあって、ダブリン市内での移動はほぼ徒歩でいけていたため、交通費はだいぶ抑えられて1.5万円。
下手したら、他のヨーロッパの国に行くための空港までのバス代が一番かかったんじゃないかというぐらいです。
GNIB登録費用
ビザの申請の時に申請料を払っていますが、アイルランドのワーホリでは、現地に行ってから更にGNIB登録というものが必要で、その際に登録料がかかります。
GNIB登録費用は €300(≒ 4万円)でした。(2024年も変わらず€300ですが、円安のせいで現在の通貨換算だと5万近くになっていますね・・)
カード払いのみが認められるこちらの支払いを終えて初めて、パスポートに押されるスタンプ(ビザ)の期限を3ヶ月間から1年間有効なものにしてもらうことができます。
(入国時、大使館から届いたビザを提示してパスポートに入国許可のスタンプを押してもらうのですが、こちらの期限は3ヶ月なのです。)
変動費用
物理的には抑えられるはずですが、まぁまぁ楽しんで過ごしていたので、そこまで抑えていなかったのがこちらの費用でした。(頑張ればここの費用次第でワーホリ費用を抑えられます!!!)
服・化粧品費
できるだけ旅行費用にあてたいということもあって、服飾についてはなんとか我慢しつつ8万円代で抑え切りました。
あまり利用しませんでしたが、PENNEYSというお店は、日本でいう「しまむら」的な感覚で、それなりの服が安く手に入るっていうので留学生には人気があります。
そのお店の服が好きなら、結構オシャレも楽しみつつ費用も抑えられる気もします。
旅行・観光費
抑えようと見せかけて全然抑えていなかったのがこちらの費用。
1年のワーホリ中、アイルランド国内では、Kilkenny(キルケニー)やCork(コーク)、Galway(ゴールウェイ)に行ってみたり、ちょっと飛び出して北アイルランドの方までバス旅したりしてました。
国外は、安いフライトを狙いつつ、イギリス、ベルギー(2回)、アムステルダム、ポルトガル、フランスなどなど行きまして、アイルランド国内旅行ではおそらく5万円くらい、国外旅行では15万円くらいを使っていたと思われます。
よって、旅行費用は20万いっているんです・・。
ギフト・趣味の費用
1年あれば、出会いも別れもあるもので、ちょっとしたプレゼントをあげたりなんていうこともあったりします。
また、現地でウクレレを購入し、ウクレレ教室にも通っていたので、その辺の費用もありました。
海外アーティストのコンサートなんかにも行き、あとはみんなでホームパーティーをしたりでその費用も加算。
なんだかんだで6万くらいの出費でした。
アイルランドワーホリで使ったお金
ということで、2017-2018年の期間で現地でかかった費用合計は、およそ150万円。
現地では運よく仕事を2つもらい、それなりに稼ぎもあったので、うまくカバーしながらのアイルランド滞在となりました。
旅行費用や趣味に使った費用なんかを抑えれば、120〜30万でいけているはずだと思います。
(何度も繰り返しますが、これは2017-2018年の話なので、今はもっとかかるでしょう・・)
今は、家賃や物価の高騰もあるので、もう少し多めに貯金があると安心です。(語学学校に行く場合は、プラス50〜80万ほどが必要になると思います。)
ワーホリ自体にも「どんなワーホリにしたいか」というテーマ設定が必要だと思いますが、ワーホリ中のお金の使い方にもテーマ設定が大切だと思います。
海外に住めるということ自体を重視して「節約」ワーホリにするのか、働く経験を重視して「働く」ワーホリにするか、仕事も遊ぶことも楽しむ「バランス」ワーホリにするか・・
どんな生活を思い描くかは自分次第。それによりお金遣いの配分も変わってくると思います。
最近は「ワーホリは稼げる」などと煽るメディアもありますが、最終的には稼げるだけの英語力があるかというのもあります。
貯金額や英語力など、挑むためにはしっかりとした準備が必要です。
今あるお金やこれから入るお金も気にしつつ、まず「何がしたいか」を明確にしてプラン立てができるといいと思います。
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