「ソウルには2つの空港があるけれど、どっちの空港の利用が便利なんだろう……」
韓国行きの航空券を予約するのに、そんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか?
市内へのアクセスや、空港内の施設・サービスの違いを知らないと、どちらがいいのか判断するのは難しいものです。
そこで本記事では、ソウルの2つの空港について、利便性やサービス面の情報を交えて詳しく解説します。
それぞれの空港の特徴を知ることで、自分に合う空港を見極め、スムーズに準備を進めましょう。
渡航準備でつまずかないために、ぜひ最後までご覧ください。
仁川国際空港と金浦国際空港の違いは?
韓国・ソウルエリアには、仁川国際空港(ICN/インチョン)と金浦国際空港(GMP/キンポ)の2つの国際空港があります。
2つの空港の位置関係は以下の通り。

ソウル中心街までの距離で見ると、金浦国際空港の方が中心に近い位置にあります。
※以下、表記「仁川国際空港 =仁川空港」「金浦国際空港 =金浦空港」
仁川空港と金浦空港の違いをまとめると、次のようになります。
仁川空港 | 金浦空港 | |
---|---|---|
ターミナル数 | 2 ・第1ターミナル(国際線) ・第2ターミナル(国際線) | 2 ・国内線ターミナル ・国際線ターミナル |
拠点航空会社の特徴 | LCCの発着も多い | LCCの発着が少ない |
免税店 | ・新羅免税店 ・新世界免税店 ・現代免税店 ・City免稅店 ・景福宮免稅店 ・FANFAN免税店 | ・ロッテ免税店 |
市内(ソウル駅まで)までの移動時間目安 | 45〜90分 | 30〜50分 |
市内までの運賃目安 | 4,450ウォン〜 | 1,600ウォン〜 |
市内中心部までの近さや移動費用の安さでは金浦空港が優位ですが、規模が大きい仁川空港のほうが設備やサービスが充実しています。
どちらの空港を利用するのがよいかは、旅のスタイルによっても変わるため、まずは自分のなかで重視したいポイントを整理しつつ、以下で、それぞれの空港の特徴を確認してください。
(※仁川空港の情報よりも金浦空港の情報を先に見たい場合はこちらをタップ >> 金浦空港)
仁川空港(ICN / インチョン)

ソウル市中心部から西に離れた場所に位置する仁川空港は、韓国最大の国際空港です。
免税店の数も多く、ラウンジや休憩スペースも充実しています。
仁川空港に発着する航空会社や市内アクセスについて解説します。
仁川空港発着の航空会社
日本と仁川空港間では、主に下記の航空会社の直行便の利用が可能です。
- JAL(日本航空)
- ANA(全日空)
- 大韓航空
- チェジュ航空
- ジンエアー
- ピーチ(peach)
チェジュ航空やピーチなど、LCC(格安航空)の発着が多い仁川空港は、航空調査会社OAGの「MEGAHUBS 2024」で「国際線の接続が最も優れた空港 TOP50」の5位にランクインしています。(※羽田空港は3位、成田空港は15位、福岡空港は31位)
フライトは最小限のサービスでよいという人なら、LCCの選択肢が多い仁川空港を利用することで、航空券代を抑えやすくなります。
LCCを利用する場合、乗り場ゲートまで長く歩くことが多く、空港内での移動に時間がかかる場合もあるため、時間に余裕をもってチェックインを済ますようにしましょう。
ポイント:仁川空港にはLCCも多く発着するため、航空券代を抑えやすい
仁川空港からソウル中心部へのアクセス
仁川空港からソウル中心部へは、大きく分けて、次の3つの移動手段があります。
- 電車(A’REX)
- バス
- タクシー
仁川空港からソウル中心部までは距離があるため、移動には1時間〜1時間半程度の時間を見ておく必要があります。
ここではさらに、電車とリムジンバスでの移動について詳しく解説します。
電車(A’REX)
仁川空港とソウル駅間を結ぶ空港鉄道A’REX(エーレックス)には、ソウル駅までノンストップで運行する「直行列車」と各駅停車の「一般列車」があります。
ソウル駅を目的地とした場合、それぞれの列車の所要時間目安と料金目安は下記のようになります。
所要時間目安 | 料金目安 | |
電車(A’REX 直通列車) | 約50分 | 13,000ウォン (約1,345円) |
電車(A’REX 一般列車) | 約60分 | 4,450ウォン (約460円) |
直行列車は全席指定席制で、車内では無料WiFiや乗務員サービスがあります。
一般列車はソウル駅まで1番安く移動できる方法で、T-moneyカードという現地の交通ICカードがあれば、100ウォン引きで4,450ウォン(約460円)で利用可能です。
どちらの列車も乗り場近くの券売機からチケットの購入が可能ですが、直行列車のチケットはチケットサイトを利用して購入すると割引を受けられます。
参考:A’REX|直通列車 / A’REX|一般列車 運賃情報
リムジンバス
仁川空港からソウル市内までは、主に下記の2種類のリムジンバスが利用できます。
所要時間目安 | 料金目安 | |
K空港リムジン | 約60〜90分 | 18,000ウォン (約1,860円) |
空港リムジン | 約60〜90分 | 17,000ウォン (約1,755円) |
電車よりも停車する場所が多いリムジンバスは、最終目的地の場所によっては便利な移動手段です。
ただし、道路状況により時間がかかることがあります。時間に余裕がない場合は、バスよりも空港鉄道を利用するほうが確実です。
リムジンバスのチケットは乗り場近くの券売機より購入でき、オンラインでチケットを購入しておく場合は、チケットサイトを経由すると少し安くできます。
ポイント:仁川空港から市内への移動は60〜90分は見ておく必要がある
金浦空港(GMP / ギンポ)

金浦空港は仁川空港に比べると、だいぶ規模が小さな空港です。
免税店はロッテ免税店のみで、売店や飲食店も最小限といった感じです。
国際線ターミナルと国内線ターミナルの2つのターミナルがあり、羽田空港や関西国際空港から便が多く発着しています。
金浦空港発着の航空会社
日本と金浦空港間では、主に下記の航空会社の直行便の利用が可能です。
- JAL(日本航空)
- 大韓航空
- アシアナ航空
- チェジュ航空
- ピーチ(peach)
金浦空港にはLCCの発着もありますが、JALや大韓航空などのFSC(フルサービスキャリア)の航空会社の便が中心で、出発の空港によっては利用できる航空会社やフライトの選択肢が限られます。
LCCの選択肢が限られるため、航空券代は仁川空港を利用するより高くなる傾向があります。
ポイント:LCCの利用を希望する場合、金浦空港の利用では選択肢が限られる
金浦空港からソウル中心部へのアクセス
金浦空港はソウル市内にあるため、ソウル中心部へのアクセスが便利です。
ソウル駅を目的地とすると、次の3つの移動手段があります。
- 電車(A’REX)
- バス
- タクシー
おすすめは電車で、料金1,600ウォン(T-moneyカードなしの場合は1,700ウォン)で、乗り換えなしで30〜40分ほどで市内に出られます。
ポイント:金浦空港から市内への移動がとにかく便利
仁川空港と金浦空港どっちがいい?
ここまで見てきた2つの空港情報をまとめると、以下のようになります。
仁川空港 | 金浦空港 |
---|---|
LCCの利用で航空券代を抑えやすい 免税店が充実 | 市内へのアクセスがよい |
市内への移動に少し時間がかかる | LCCの便が少ない 免税店が少ない |
仁川空港は、ソウル市内への移動にやや時間がかかるものの、フライトの選択肢が豊富で、LCCを利用したい人にとっては魅力的な空港です。
また、免税店が多く入っているため、ショッピングを重視する人にもよいでしょう。
一方、金浦空港は市内へのアクセスが抜群によく、LCCの発着は少ないものの、JALや大韓航空などのフルサービスキャリアの便は比較的充実しています。
市内への移動の負担をできるだけ軽減したい人や、飛行機での移動中も快適に過ごしたい人には金浦空港が向いているでしょう。
自分が重視したいポイントを整理して、発着の空港を選ぶのをおすすめします。
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