2007年から続くアイルランドと日本のワーキングホリデー制度。
2020年にはビザの発給枠が年間400件から800件に増え、以降「申請に落ちた」という話をほとんど聞かなくなりました。
落選の心配は少なくなったとはいえ、ビザ申請時には最新の情報を把握し、不備のないよう準備を進めていくことが大切です。
本記事では、アイルランドワーホリビザの申請経験があり、留学サポートにも携わっていた筆者が、2025年のアイルランドワーホリビザの申請期間や手続きのステップ、注意点を解説します。
この記事を参考に申請の流れをしっかり把握し、安心して準備を始めましょう。
申請前に確認!アイルランドワーホリビザの基礎知識
詳しくはアイルランド大使館の申請案内の確認が必須ですが、ワーホリビザ申請にあたって押さえておきたいポイントを整理すると以下のようになります。
2025年のアイルランドワーホリビザ申請期間はいつ?
アイルランドワーホリ申請の時期は1月と7月の年2回。出発時期により申請の時期が決まっています。
■ 2025年第1回申請(終了)受付期間:2025年1月15日(水)~ 2月7日(金)対象:2025年9月30日までに渡航予定の人
■ 2025年第2回申請
受付期間:2025年7月15日(火)〜8月1日(金)
対象:2025年10月1〜2026年3月20日までの渡航を予定している人
サーバーのエラーやなんらかの不具合がある可能性も考えて、できるだけ申請期間最終日より前の日までに申請を終わらせるのが安心です。
アイルランドワーホリビザ申請の5ステップ【2025年版】
アイルランドのワーホリビザ申請は、メールによる申請と、書類の郵送という2段階の手続きが必要です。
現地到着後の登録手続きを含めると、全体の流れは次の5つのステップに分けられます。
- 申請書をメールで送付する
- 申請結果の通知を受け取る
- 申請書類を郵送する
- ワーホリ許可証を受け取る
- 現地で在留登録をする
それぞれのステップを、以下で詳しく解説します。
STEP 1:申請書をメールで送付する
大使館の申請案内ページより申請書をダウンロードし、必要事項を記入したら、指定のメールアドレスまで申請書を送付します。
申請書の後半に和訳案内もあるので、それに合わせて申請書を埋めていけば問題ありません。
写真の添付は、のちのステップでの対応となるため、まずは申請書の空欄だけを埋めましょう。

日本語の申請案内では「必要事項を英文記入」とだけありますが、英語のガイドでは「completed by hand(手書きで完成)」とあるので、手書きで完成させた申請書を用意するのが無難そうです。
(ただし、過去にはPC入力で通った人もいるようです。)
できた申請書をスキャンしてPDFデータ化したら、メールに添付して送付します。
家にスキャナーがない人は、コンビニのコピー機を使えば、1枚30円くらいでPDF化できます。
STEP 2:申請結果の通知を受け取る
メールでの申請後、申請受付期間終了後に、メールで申請結果の通知が届きます。
以前は、FAQページに具体的な結果通知日の情報がありましたが、2024年6月以降は「申請受付期間が終了後1~2 週間以内にメールにて申請結果をお知らせ」という案内になりました。
申請許可が下りると以下のようなメールが届きます。
申請者様
この度、アイルランドのワーキング・ホリデー・オーソリゼーションの申請許可が下りましたので、申請書類のご案内も含めてお知らせ致します。
発給件数が400件だったころは、この結果通知の段階で「落ちた(許可がでなかった)」「キャンセル待ちになった」という人がいましたが、増枠後以降は基本的にみなさん許可が下りているようです。

2020年以前は発給枠を少し上回る程度の倍率だったのが、増枠されたことでだいぶ余裕が出たのでしょうね。イギリスワーホリに行けずに流れてきた人も減っているため、状況がかなり変わったと思います。
申請許可後のステップでは航空券の手配もあるため、基本的にはメール申請で許可が下りれば、ワーホリ行きは確定と思っておいていいはずです。
書類の不備で手続きに時間がかかってしまわないよう、抜けや漏れのないよう準備を進めましょう。
STEP 3:申請書類を郵送する

申請許可が下りるとやることが一気に増えて、さまざまな書類を準備して郵送するステップです。
申込みや支払い、予約が必要なものがあり、ここから本格的にワーホリ準備を進める流れになります。
郵送が必要な書類は下記のもの。
- 申請許可のEメールを印刷したもの
- メール申請の際に作成した申請書&証明写真2枚(写真1枚は申請書に貼り付ける)
- パスポート原本
- パスポートの顔写真ページ&スタンプのあるページのコピー
- 英文履歴書(A4サイズで1枚)
- 最終学歴校の英文卒業証明書または英文在学証明証
- 50万円以上の資金を証明する英文残高証明書(1~2 ヶ月以内発行で、円建て表記のもの)
- アイルランド滞在期間をカバーする医療保険証(英文原本&コピー)
- 航空券(eチケット)の原本&コピー(片道航空券可)
- 補足申請フォーム(申請許可が下りた人がもらえる書類)
- 申請料振込控え(2025年の申請費用は16,200円)
- 返信用レターパック
FAQに案内がある通り、残高証明書は1〜2ヶ月以内発行で、円建て表記のものを用意しましょう。

医療保険については、クレジットカード付帯の保険との組み合わせも可能。
補償額が大きく年会費無料のエポスカードの利用もおすすめです。
郵送の際は、パスポート原本など重要なものが入っているので、配達記録が残り、紛失時の補償もつく「書留」で送るのが安心です。
出発時期をいつにするかで準備にかけられる時間も人それぞれですが、どの場合も余裕をもって進められるよう準備しましょう。
STEP 4:ワーホリ許可証を受け取る

書類の郵送後、ビザセンター(VFS Global)で書類の確認が完了すると、審査終了を知らせるメールが届き、その後、ワーホリ許可証が郵送で届きます。
FAQページに案内がある通り、許可証発給までの目安は1〜2ヶ月です。
返送用のレターパックで、下記の書類が届きます。
- アイルランドワーホリ許可証(顔写真が添付されラミネートされたもの)
- パスポート原本
- 航空券(eチケットを印刷したもの)
- 英文医療保険証の原本
- 申請料受領のレシート
ワーホリ許可証はアイルランド入国の際に、入国管理官に提示が必要です。
ここまで来たら、最終的な渡航準備をどんどん進めましょう!
STEP 5:現地で在留登録をする
ワーキングホリデービザに関する手続きでは、アイルランド入国後90日以内に在留登録(旧「GNIB登録」)も必要です。
登録は下記の手順で進めます。
- ISDのアカウント開設
- アカウント上で初回登録予約
- ダブリンのBurgh Quayにて登録手続き(指紋登録や登録料€300の支払いなど)
- 登録後10日以内にIRPカード(在留カード)の受け取り
現地登録を完了し、手元にIRPカードが届けば、ビザ関係の手続きはすべて完了です。
アイルランドワーホリビザ申請からがスタート
アイルランドワーホリビザの基本情報と申請の手順を解説しました。
メール申請の結果やワーホリ許可証を待つ間は、「まだかな」「大丈夫かな」と不安になるものです。
とはいえ、書類に不備があった場合はビザセンターから連絡が来ることも多く、しっかり対応すれば問題ありません。
不安になりすぎず、渡航準備を進めながら、わくわくした気分で待ちましょう。
語学学校やエージェントを調べたり、現地の仕事・住居の情報を集めたりと、次のステップに向けた準備を始めておくと安心です。
英語力をさらに高めたい方は、アイルランド人講師も在籍のDMM英会話でレッスンを受けてみるのもおすすめです。

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